カモフラージュとは本来、周囲の風景に溶け込むことにより、敵の眼を欺き、発見されないようにする方法です。その対象は、戦車や軍艦、軍用機をはじめとする兵器・兵士のほか、建造物も挙げられるといいます。要はミリタリー系に端を発するのがカモフラージュというわけです。そんなカモフラージュといえば、多くのひとが迷彩柄をイメージすると思いますが、そのデザインにおける(本来の)主旨は前述の通り周囲に『溶け込む』こと。しかし、です。KASKの自転車ヘルメットMOJITO³。その限定カラーである最新Capsule Collectionのサブネームには、あろうことか、周囲に溶け込むカモフラージュ“CAMO”の名が与えられています。
このMOJITO³にデザインされたグラフィックの場合、カモフラージュの意味合いは周囲環境との「融和」ではなく「偽装」で、これがコンセプト。そのデザインモチーフは、発表前の新型車(自動車)が一般道でテストを繰り返す時のグラフィックです。確かに偽装を施したクルマが隣に並べば目につくものですが、交通量が多い都市部で普通に走っていたら目立たないかもしれません。しかしサイクリストがこのデザインのヘルメットを被っていたら、たとえ遠目であっても目立たないでしょうか。たぶん、多くのひとが「二度見」するはずです。それだけ自転車用ヘルメットとしては、たいへん視認性に優れたデザインであり、KASKはそこを狙っています。カモフラージュが良く目立つ。なんだかジョークのようですが、MOJITO³ CAMOのカモフラージュとは、混在交通のなかでサイクリストを目立たせる、ちょっとした皮肉の意味合いがあります。
MOJITO³ の用途はロードを含めたオールラウンド。シティライドで安全性やファッション性を重視してCAMOを選択するもよし、グラベル系ライドで定番のアースカラーではなく、フィールドで映えるCAMOをチョイスするのもあり。どちらを選ぶかはあなた次第。そしてカモフラージュの名と目立つグラフィックに目が行きがちですが、実はこのデザイン、かなり秀逸です。確かなことはKASKヘルメットの選択肢が、またひとつ増えたこと。MOJITO³ CAMO、限定生産でその入荷は一度きりです。
カラー ATLANTIC BLUE WHITE、BLACK OLIVE GREEN、BLACK GREY、BLACK WHITE、BLOODSTONE WHITE
サイズ S 50-56cm、M 52-58cm、L 59-62cm
重量 230g(Mサイズ)
価格 ¥22,000(税込価格)
※ATLANTIC BLUE WHITEとBLOODSTONE WHITEの2カラーはSサイズの入荷はありません。
・安全認証基準/CE EN 1078・WG11
・JCF公認