北イタリアのベルガモから、世界中に良質なヘルメットを送り届けるKASK社。スポーツモデルはロードレースのトップカテゴリーで戦う“INEOS Grenadiers”の機材サポートを行い、ヘルメットを通してチームを常勝軍団へと導きました。KASKはヘルメット製造のスペシャリストで、スポーツ用では自転車のほかにスキー&スノーボードや馬術のヘルメット、また建設業等の現場で使う安全用ヘルメットの開発製造を行い、それぞれのジャンルで高い評価を得ています。
自転車用のヘルメットはINEOS Grenadiersと共同開発を行い、安全で軽量、通気性も抜群のモデルを市場に送り出して来ました。世界のトップチームが使うことで、ロード用ヘルメットのイメージが強いKASKですが、実はそんなプロユースと同じくらい、力を入れて開発しているのがアーバン用ヘルメットです。それはKASKの製品に対するコンセプトが「ヘルメットで安全性を担保する」ことであり、ツール・ド・フランスでINEOS Grenadiersの選手が無事に栄冠を手にすることと同様、街中のサイクリストにもKASKのヘルメットで安全を提供したい強い想いからです。
2021年4月、KASKは新しいアーバンユースのヘルメットを2種リリースします。それは“URBAN R(アーバン アール)”と“MOEBIUS(メビウス)”です。我が国において、コロナ禍で通勤に公共交通機関を避け、職場への通勤に自転車の積極利用をしている人たちが増えていることを実感します。それは世界的なムーブメントであり、KASKとしてもこのタイミングで新しいモデルを投入してきたわけです。しかしアーバン用モデル2種といっても、その違いはなにか。この疑問に対してKASKはわかりやすい答えを用意していました。
カジュアルなヘルメット“MOEBIUS”
インフォーマルなヘルメット“URBAN R”
MOEBIUSは、ロードでもMTBでも、スポーツ車を颯爽と乗りこなすアクティブな層に向けたヘルメット。ロードモデルのようにたくさんのベントホールはありませんが。前頭部に開いたホールから効率よく取り込んだフレッシュエアを後頭部の大きなホールから抜き、ヘルメット内部のムレを防ぎます。脱着可能な小さなバイザーが付属しますが、このヘルメットのデザイン上のアクセントであり、少々の雨や光の反射を防いでくれます。カラーバリエーションもカジュアルウェアに似合うマット系の5色展開。程よくスポーツのテイストを持ちながら、E-BIKEにも似合う秀逸なデザインです。
対するURBAN Rは、ファッション性と機能性が絶妙にバランスされたヘルメット。スーツやジャケットに合わせても全く不自然ではない独特な雰囲気が特徴です。アイウェアを必要としない洒落たバイザーはUV防止機能に優れていますが、取り外しも可能。MOEBIUSほどスポーツライクではありませんが、その分、ムレを逃がすための開閉可能なアクティブベンチレーションが3か所、頭頂部から効率的にエアを抜きます。カラーラインアップはグロスカラーでMOEBIUSとの差別化を図り、前部のKASK3Dロゴが、このヘルメットの品位を高めます。
MOEBIUSとURBAN R。同じアーバンカテゴリーながら、しっかりとキャラクターを分けてきたKASK。もちろんどちらをどのように使うかはユーザー次第ですが、ともにねじれ衝撃に対する安全性を確保した新安全基準のWG11をクリアしたことは言うに及びません。MOEBIUS、URBAN Rともに、自転車販売店での予約は4月22日から。デリバリーは7月以降を予定しています。
MOEBIUS
販売価格:¥13,200(税込価格)
カラー:Ash・Champagne・Ivory・Jade・Onyx
サイズ:M(52-58cm)・L(59-62cm)
重量:420g(Mサイズ)
・現代的でスタイリッシュなデザイン
・摩耗に強いABS樹脂製のシェル
・アイウェアの使用に配慮したフィッティング調節システム
・多層織構造のチンストラップ
・ねじれの衝撃に対する安全性を確保した新基準WG11をクリア
URBAN R
販売価格:¥28,600(税込価格)
カラー:Navy・Onyx・Ivory
サイズ:M/L(54-59cm)・L/XL(60-63cm)
重量:410g(M/Lサイズ バイザーを除く)
・UV防止効果に優れ(UV400)、脱着が可能なバイザーが付属(ライトスモーク)
・開閉式のアクティブベンチレーションで通気性の調節が可能
・抗菌加工を施したシームレスな構造の熱成型インナーパッド
・合成皮革製のチンストラップ
・ねじれの衝撃に対する安全性を確保した新基準WG11をクリア